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人工関節用語集
肺機能検査(はいきのうけんさ)
酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を体外に出す働きを行う肺について、容積や呼吸器としての機能を調べる検査。手術が可能かどうかの判断や、手術後の回復能力の判定などにも利用される。
ハイドロキシアパタイト
リン酸カルシウム(化学式はCa10(PO4)6(OH)2)でできた脊椎(せきつい)動物の歯や骨を構成する無機質成分。虫歯の治療や人工骨など整形外科医療などに利用されている。
跛行(はこう)
外傷、奇形、その他の疾患(しっかん)により、歩行が正常でない状態。歩行時に身体が傾いたり足を引きずったりするような障害。⇒トレンデレンブルグ跛行
抜鉤(ばっこう)
手術の際の傷口を医療用ホッチキスで閉じた場合、手術後にその針を抜き去ること。傷口を糸で縫合した場合は、抜糸(ばっし)と呼ぶ。
ハムストリング筋(はむすとりんぐきん)
大腿骨(だいたいこつ)後面(太ももの裏側)に位置する3つの筋群〔大腿二頭筋(だいたいにとうきん)=外側、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)=内側)。膝関節の屈曲(くっきょく)をつかさどる。変形性膝関節症が進行するとこれらに拘縮(こうしゅく)が起こり、ひざが伸びなくなる(屈曲拘縮)。
半月板(はんげつばん)
関節の間にある半月状の線維性軟骨(せんいせいなんこつ)。膝関節においては、大腿骨(だいたいこつ)脛骨(けいこつ)の接触面の安定性を高め、関節に加わる衝撃力を分散、吸収する機能を持つ。
ヒアルロン酸(ひあるろんさん)
皮膚や関節軟骨関節液など、体内のさまざまな部位に存在する高分子量の物質。関節のスムーズな動きを助ける(潤滑作用)ほか、水分子を多く保持する性質があり(これによって化粧品に使われている)、軟骨の衝撃吸収作用を助ける。
皮質骨(ひしつこつ)
骨の表面を構成する硬くて緻密な骨。緻密骨(ちみつこつ)、緻密質(ちみつしつ)と呼ばれることもある。 ⇒海綿骨
腹臥位(ふくがい)
うつぶせ(腹部を下にした様子)で寝た状態。
浮腫(ふしゅ)
むくみのこと。手術や長時間足を下ろすことや、外傷などが原因で静脈環流の低下をきたす(血のもどりが悪くなる)と細胞の隙間にある水分が増えて発生する。
プライマリー
「一次性の」「初回の」という意味。人工関節の場合、その関節で初回の人工関節置換術(じんこうかんせつちかんじゅつ)のことをいう。 ⇔ リビジョン
ペルテス病(ぺるてすびょう)
子供の大腿骨頭部(だいたいこっとうぶ)の骨端核(こつたんかく)が壊死(えし)することによって起こる病気で、血流障害が原因と考えられる。発症年齢は2~15歳で特に6~8歳に好発、男児に多く、片側性が90%以上である。股関節から膝関節にかけての安静時痛(あんせいじつう)、運動時痛、歩行障害、股関節の開きが制限されるなどの症状が見られる。変形性股関節症の原因となる場合があって、大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)が短く骨頭が大きくなる独特の変形(ペルテス変形)を呈する。
ヘルニア
体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指す。椎間板(ついかんばん)ヘルニアとは椎間板の軟骨の一部が正常の椎間腔(ついかんくう)を超えて脱出した状態を意味する。
変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)
慢性の関節炎を引き起こす疾患(しっかん)で、退行性変性により、軟骨の破壊と骨、軟骨の増殖性変化をきたす。一般に進行性で「Osteoarthritis=OA(オーエー)」と呼ばれる。
変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)
股関節に発症する慢性の関節炎。股関節の構成要素の退行変性により、骨・軟骨の破壊と骨棘(こつきょく)などの増殖性変化をきたす疾患(しっかん)。変股症(へんこしょう)、股関節症と呼ばれることもある。
変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう、へんけいせいしつかんせつしょう)
膝関節に発症する慢性の関節炎。多くが外傷などの明確な原因がなく、自然に発症してくるもの(一次性)で、レントゲンで関節のすき間(関節裂隙)が狭くなったり骨棘(こつきょく)が認められれば診断できる。最近の大規模疫学調査によると、日本全国で二千数百万人の患者がおり、女性に多く、年齢と肥満が関連するとされている。「膝OA(ひざおーえー)」と呼ばれることもある。
ボーンイングロウス
セメント非使用型人工関節において、ポーラス加工を施した凹凸構造部分に新生骨が侵入していき、生物学的固定性が強化される過程。
ポーラス
材料に含まれる微小な空隙。通常、人工関節材料と骨の結合を意図した材料の表面形状についていわれる。気孔(きこう)とも呼ばれる。